BRIDGE TERMINAL SECIプレイスEvent Vol.14 20240509 片付けパパ対談シリーズ#20

演者:
難波 猛 様(マンパワーグループ株式会社ライトマネジメント事業部 シニアコンサルタント)
大村信夫氏(パラレルキャリア研究家・SECI プレイスアンバサダー)
日時:2024/5/9(木) 19:00~20:00(講演会) 20:00~(QA&懇親会)
場所:オンライン(Teams)
配信:BRIDGE TERMINAL
会費:無料
申込:1120名
主催:Mission Lab
後援・協力:BRIDGE TERMINAL / NPO法人SECI プレイス / Assemblage LLC / ideal brands.jp LLC

https://taidan-20240509.peatix.com/

◆あなたは「言いにくいことを伝えること」できていますか?

例えば お仕事で
「年上が部下になり、どういう言い方をすればいいか分からない」
「部下にもっと成長して欲しいが、パワハラのリスクもあり強く言えない」
「上司や同僚に対して、こうして欲しいということがあるけど上手く伝えられない」
「ベテラン社員に仕事のやり方を変えて欲しいが、プライドを傷つけずに上手く伝えたい」

また、プライベートでも
「家族に改善して欲しいことがあるけど、上手く伝えられない」
「友人に耳の痛いことを伝えたいけど、傷つけないためにはどう言えば良いのか分からない」

など、こうした悩みや経験を一つでもお持ちの方には、ぜひ聞いていただきたい内容です。

「片付けパパ」こと 大村 信夫 さんが、旬なトピックでゲストと対談するシリーズ。


第20回目は、マンパワーグループ株式会社シニアコンサルタントの難波猛(なんば たけし)様から、

ネガティブフィードバック
~「言いにくいこと」を相手にきちんと伝える技術~

というテーマでお話を伺いました。

そもそもネガティブフィードバックは、相手に変化を促し、改善を期待する行為です。しかしながら、伝え方を間違えると、相手のやる気や自主性を奪う危険も秘めているのです。

今回お招きする難波さんは、2000人以上の管理職研修、そして3000人以上のキャリア支援の実績がある「敏腕人事コンサルタント」でいらっしゃいます。

そんな難波さんでさえも「ネガティブフィードバック」に関しては、どのように相手に伝えたら良いかずいぶんと悩まれてきたそうです。

「ネガティブフィードバック」を実践した経験やノウハウに加え、心理学やキャリア論のロジックも活用しながら、言いにくいことを相手にきちんと伝える技術を長年かけて構築され…

それらナレッジをまとめたものが、2024年2月に書籍として上梓された「ネガティブフィードバック」です。

▼書籍(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/dp/4776213311

同様な悩みをもつ人は多いのですね。出版直後から大きな反響があり、Yahoo!ニュースなどのメディアでも多く取り上げられました。

「ネガティブフィードバック」の上手な伝え方ができれば、
・言いにくいことを落ち着いて伝えられる
・相手との関係性が最終的には良好になる
・相手が自律的に成長する
という結果につながります。

このメソッドは、仕事だけでなく、家族や友人などプライベートにも応用でき、より良い人間関係の構築にも繋がります。

ぜひこの機会に「ネガティブフィードバック」の上手な伝え方・メソッドを習得しましょう!

という前段を経て、レポートは本論へ。

◆難波さんは走る人

今回のゲストの難波さんは、「ネガティブフィードバック」の専門家でいらっしゃいます。言いにくいことを相手にきちんと伝える技術です。これは意外と難しい、というかかなり難しい。ビジネスの場面でも相当に有益なスキルだと思います。

いつものお喋りから場が始まりました。ランニングってなんでしょう、人生を駆け抜けるランニングだったりして、という大村さんの問いに対し、難波さんは『ただ走っているだけ』との答え。いいですね、この軽〜い感じ。

そして難波さんご本人から自己紹介を頂きました。難波さんはいま現在、マンパワーグループでコンサルタントとしてご活躍されています。リストラをはじめとする、いわゆる『言いにくいこと、切り出しにくいことがら』をメインに、17年間の長きにわたり取り組まれているそうです。ご著作には『働かないおじさん問題のトリセツ』などがお有りです。

さて本題に入りましょう。ネガティブフィードバックはどんな場面で用いられるのか?

  • 上司
  • 部下・同僚
  • 顧客・取引先
  • コミュニティー
  • 友人
  • 家族

…などが挙げられますね。仕事であったり、日常であったり、状況はさまざまでしょう。

一般に、ビジネスパーソンがお仕事の場面で『言いにくいことを伝える』場合には、さまざまなギャップを埋めていくことが多いですよね。具体的には…

  • パフォーマンスの改善依頼
  • 自己評価と上司の評価のズレ
  • PIP(ローパフォーマーへの対応)

さらには

  • 降格・降給・ポストオフ
  • 退職勧告・契約終了

などなど、シビアなワードも飛び出してきたり。

場の空気がすこし緊張してきたタイミングで、大村さんから感嘆をこめた一言『話うまいですね』…それを聴いた一同(笑)。大村さんのこういう合いの手も、なんというか、場を和ませる要素なんですよね。

◆このあたりで少しばかりワークを

挟みましょう、と難波さんから。

『日常のコミュニケーションやフィードバックで困っていることや改善したいことを共有してください。仕事でもプライベートでもOK』とのお題で、3分ほど参加者同士で対話の場を設けました。

会場にいる人々はリアルで。オンライン参加の人々はチャットで。ワークから出てきたものは…

  • 若い人たちにどのように話せばいいのか難しい
  • 上下関係があんまりない
  • めんどくさくなるとなにもやらない
  • 部下との関係が難しい
  • 家庭での会話が難しい

などなど。

例えばだけれど、

①複数のメンバーがその場にいるのに、その中の2人だけで親密に会話されてしまった場合。
難波さんからのアドバイス
①疎外感を感じてしまうかもしれないが、敢えてジャンプインするのも楽しいかもしれません。
そして、2人だけで話してるの、おかしくないですか?ということをちゃんと伝えることが大事です。

②服装などが不適切なひとが居た場合、改善提案をどうやって伝えたらいいか難しい
同じくアドバイス
②ちょっと一点お伝えしてもいいですか?と確認を取ることが大事。いいですよ、と言われたら先ずはコミットメントされたことなので。
そうしたら、アイメッセージで伝える。『私はこう感じる』と伝えることが肝要です。

! アイメッセージ。このテクニックは何度かこの対談シリーズでも登場していますが、こういうときもお役立ちなのです。

言いたいけど言えない…あるあるのシチュエーションですが、『それはね、言えないのではなく言わないという選択をしているんですよ』との難波さんのご指摘。アドラーいうところの、『やらない方が楽だから言わない』という選択をしている、というズバリのお言葉でした。うん、耳が痛い。

やらないとどうなるか?
やったらどうなるか?
伝えた方がいいかもしれないと思ったら伝える。なにかが改善するなら伝えた方がいいですよね。

◆パワハラトラブルにならない伝え方
  • 相手を変えるのではなく、ギャップを埋める
  • 性格ではなく行動を伝える
  • ロジカルだけではなくエモーショナル
  • ロジカルだけでなく相手の気持ちの動きをちゃんと把握するのが大事

will、must、can、英語の助動詞ですが、目指したいのはそれぞれの助動詞の示すイメージの円が重なっている状態です。それらがズレているのがギャップと言えます。

willとmustがズレている場合には、対象となる人物に、いまこういうズレが生じているのではないですか?と提案するといいでしょう。

ロジカルとエモーショナル、論理性と感情性は対極の概念ですが、とくにネガティブフィードバックに関しては、感情面を整えてから話すことが大事です。テクニック以前にすごく大事なことでして、感情が整ってない場合はネガティブな話題を語ること自体をその場では『やらない選択』もあります。

◆フィードバック面談:5つのマインドセット(エモーショナル)

①嫌われることを覚悟する
アドラーに『嫌われる勇気』というベストセラーがありますが、主旨は一言で言えば『切り分けること』ですよね。課題と目的を切り分けること。覚悟すれば強くなれます。

②期待はするが、期待しない
伝えるけれども、最終的に行動するかは相手に委ねることが大事です。ひとは思い通りにはならないものですから。

③感情をこめるが、感情的にならない
ギャップが出ている相手とコミュニケーションを取る時は面倒臭いと感じるのが普通です。自分にベクトルが向いているのですから。
でもフィードバックはそもそも相手のためにやるものであり、相手軸の感情でコミュニケーションを取ることが大事だと立ち返りましょう。

④真剣に職務に取り組む
変革と挑戦が必要だと思っているのならば、あなた自身がそういう姿勢を見せるのが大事、とのアドバイス。例えば難波さんの場合、45歳からマラソンを始めて体重が20キロ減ったそうです。でも、強みだけでなく、弱みもちゃんと見せるとよいです。自分も不完全なところもあるけど、一緒にやっていこうという姿勢は共感をもたらします。

⑤自分で決める
言い訳付きのコミュニケーションは間違いなく伝わりません。

◆フィードバック面談:5つのスキルセット(ロジカル)

①合意を得る
最終形として本人に決めてもらうのが大事です。相手にボールを預けてください。自分で結論を出してもらうまで粘り強く続けるべき。

②不協和を創る
不機嫌になるのはしょうがないです。なにせ嫌なことを伝えているのだから。
フォローしたくなるけど、絶対しないこと。中途半端なフォローは無駄、黙って待つべし。説得と論破はNG行為です。

③話すより聴く
相手が最後まで話終わるまで遮らないで待つ。自分が話す量よりも、相手に話してもらう量が多いのが良いですね。

④ 一回で終わらせない
どういう事かというと、完結しちゃうと次の回は見たくないからです。これ『ツァイガルニク効果』と言います。
(補足)終えてしまった事柄よりも、途中で挫折してしまったり中断してしまったりした事柄のほうがよく記憶に残る心理現象のこと

⑤諦める(見極める)
一定期間は本気で向き合うことです。約3ヶ月が目安かも。
小さな変化が起こったら、いいねボタンをちょいちょい押す感覚で。

ゴットマン率って聞いたことありますか。パートナーシップ研究の権威であるジョン・ゴットマン教授が提唱した、ポジティブ言葉とネガティブ言葉との数の比率を『ゴットマン率』と言います。ビジネスの場では、ポジネガの割合が4:1ならば人間関係が破滅的にならないと説いています。

友人8:1、親子3:1、恋人4:1…
この比率の差も興味深いですけどね。

あなたに期待している。好きと伝える。この単純な言葉が、本当に役に立つんです。ボスマネジメント、クライアントマネジメント、コミュニティマネジメント…期待とか好意は、ものすごく基本的なポジティブワード、パワーワードなのかもしれませんね。

最後に、このイベントを終えたのちの難波さんのお言葉を引用します。

『今日車にはねられても無想転生を食らっても、「いい人生だった」と心から思えそうな時間を過ごせました😊』

超ポジティブ(笑)
わたしたちもかくありたいものですね。

つらいこと、いいにくいことから逃げていても改善はありません。ネガティブなことに真摯に向き合う経験はわたしたちを強くするかもしれません、今回のお話は大きな糧になりますね。難波さんありがとうございました!

***

◆登壇者の情報

難波 猛(なんば たけし)さん

マンパワーグループ株式会社ライトマネジメント事業部 シニアコンサルタント
プロティアン・キャリア協会認定アンバサダー
人事実践科学会議 事務局長
NPO法人CRファクトリー 特別アドバイザー
日本心理的資本協会 理事

1974年生まれ。早稲田大学卒業、出版社、求人広告代理店を経て2007年より現職。研修講師、コンサルタントとして3,000名以上のキャリア開発施策、2,000名以上の管理者トレーニング、人員施策プロジェクトにおけるコンサルティング・研修等を100社以上担当。セミナー講師、大学講師、官公庁事業におけるプロジェクト責任者も歴任。

著書
『ネガティブフィードバック』
『「働かないおじさん問題」のトリセツ』
『雇用調整の考え方と進め方』
『「働かないおじさん」は、なぜ「働けない」のか?』
『嫌われてもきちんと伝える技術』 他、メディアなど取材多数

◆講演資料のご案内 ならびに皆様へのお願い

資料はこちらからダウンロードできます。
講演者のご厚意での提供ですので、お取り扱いには何卒御留意ねがいます。

★次回開催のお知らせ★

「資格が教えてくれたこと」
~ 400以上の資格を取ってわかった本当に必要な資格とスキル ~

次回のイベント案内

あなたにとって、「資格」とは何でしょうか?

「片付けパパ」こと 大村 信夫 さんが、旬なトピックでゲストと対談するシリーズ。
(片付けパパ対談シリーズ → https://note.com/omuranobuo/n/n27ea6dd27151 )

第22回目は、社労士でありながら400以上の資格を取得した「資格ソムリエ」の林雄次さんをお招きし、

「資格が教えてくれたこと」
~ 400以上の資格を取ってわかった本当に必要な資格とスキル ~

というテーマでお話を伺います。

林さんは、社労士、行政書士や中小企業診断士といった士業資格はもちろん、システム監査技術者やITストラテジストといった情報技術系資格、はたまたソムリエ(ANSA)やチョコレート検定のような飲食系、さらにはなんと“僧侶資格”にいたるまで、働きながら次々と取得し続けているそうです。

詳細・お申し込みはこちらです(Peatixページに移動します)
https://taidan-20240704.peatix.com/

◆運営について

この活動は、NPO法人SECIプレイスの社会教育の一環としての位置付けでもあります。

運営メンバー(五十音順):青木千恵 青山純平 大崎功一 中村恒司 原田篤史 眞島かな子 村松成治

レポート作成:NPO法人SECI プレイス
取材:田中やえ/村松成治
ライティング:清水美也子@Assemblage LLC
WEB構成:水野昌彦@ideal brands.jp LLC
主催代表:大村信夫(片付けパパ)

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