立教大学西原ゼミコラボイベントを開催

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西原ゼミのみなさん+日本KM学会+SECIプレイスメンバー

立教大学西原ゼミ生各自の「マイプロジェクト」と1年間学んだ知識創造理論を融合したプレゼン発表会。今回はゼミの新しい試みとして、社会人も同席し学生とのディスカッションにより議論を深めるとの趣旨で、我々SECIプレイスにお声が掛かりました。ゼミ生にとっては、普段なかなか経験できない実務者との繋がりを体験できたことでしょう。また、我々社会人にとっては学生ならではの多様な知識創造理論の解釈に触れることができました。

20歳前後の時期からSECIモデルを意識して思考出来るようになると、社会に出てからの飛躍が計り知れないのでは、と羨ましくも思います。SECIモデル、即ち「知識創造理論」を学部生向けゼミとして学べる場は少ないとのことです(大学院レベルでは幾つかあるそうですが)。

日本を代表する世界の野中郁次郎先生が提唱したこの理論は、経営学として既に世界的にも大きな貢献があったと言われます。

アカデミアのみならず、実業界においても多くの企業が活用されてきた筈であり、また、早稲田BSの入山章栄教授をして「知の探索はイノベーション・創造性に重要だが、知の創造プロセスそのものを描くわけではなく、これを体系的に描き切った理論はない。しかし、この世に一つだけ、知の創造を描き切った理論がある。それがSECIモデルだ」と言わしめたわけです。

入山教授によると「理論の特性的に、従来のデータを使った統計解析に馴染みにくいから」とも述懐されているように、一般に知識創造理論は質的研究が多いですが、西原ゼミとしては今後、統計解析を用いたアプローチ=量的解析も視野に入れられているとのこと。その意味でも、こちら立教大学の西原ゼミは貴重だと思われます。それゆえに今後、西原ゼミから巣立っていく彼ら彼女らが、エバンジェリストとしてさまざまなコミュニティーや大学の外で広めていかれることに大いに期待したいところです。

さて、当の発表会は、発表するゼミ生が6人ずつ3グループに分かれ、そこへ社会人がは6名ずつ参加し、それぞれ発表2分、質疑2分のピッチで行われました。同席する社会人は各プレゼンに対して事前に配られていた評価表の項目(発想力、新規性、市場性、実現性、熱意)に基づき総合的に判断し、各グループの代表者1名を選抜しました。

発表テーマは、学生ならではのユニークなものが多く、また様々な社会課題を取り上げ、独自のアプローチで解決しようとしています。さらに経済的価値も意識したものもあり、まさにソーシャル・イノベーション的な取り組みと言えるでしょう。そして何よりも、それぞれがSECIモデルの体系化された優れた「型」に則った思考で描いている点では、内容の優劣以上に素晴らしい「場」だと感じました。

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開催概要
行事名:「KMネットワーキングイベント〜西原ゼミ・マイプロジェクト発表会」
共催:SECIプレイス

日 時:2023年1月19日(木)19時〜21時30分
場 所:立教大学 池袋キャンパス 本館1202号室

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